猫図鑑
ドラちゃんが図鑑でどのように紹介されているのか気になって、猫図鑑を購入してみました。
いろいろな図鑑があるのですが、美しい写真と紹介文がシンプルに載っている『世界で一番美しい猫の図鑑』というものに決めました。
内容は、本当に美しくてため息が出る写真たちと、それぞれの猫の特徴や生い立ちストーリーを分かりやすく、中立に説明してくれる文章で構成されています。
ドラちゃんはアメリカンカールという種類ですが、図鑑の中ではとても嬉しくなるような紹介がなされておりました。飼い主として、ニヤニヤが止まりません。
アメリカンカールの紹介文を読んでいると、ドラちゃんとの出会いを思い出しました。
当時、私と夫は家族として迎え入れる猫を探していて、いろいろなお店や保護施設に問い合わせていました。お店で買うのもしのびなく、かと言って猫飼い初心者だったので保護施設から迎え入れるという自信もなく、私たちは決めきれずにいました。
そうこうしているうちに数日が経って、飼っている猫に子猫が産まれたので、譲ることができるという方に出会いました。
それならば是非一目会いに行ってみようかな、と伺ったところ、出会ったのがドラちゃんでした。
ドラちゃんはとてもとても小さくて、まだ被毛が足りなく寒いのか私が怖いのか、ブルブルと震えていました。抱っこさせてもらって膝の上に乗せると、ちょこんと首を傾げ、まだ青い瞳をまっすぐ私に向けて来ました。
その幼気な、可憐な姿に一目惚れし、この子を何としても引き取りたいと断固決断しました。
そんな控えめなドラちゃんは幻だったのではと思うほど、うちではライオンキングです。ゴミは漁るは、足は噛むは、机のものはひっくり返します。あの出会いの日には、猫をかぶっていたのでしょうか。
それでも可愛いというのはずるい。
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新しいものは、とりあえず匂いを嗅いでおく。